紅き葉は舞い落ちれど
管理人くれはのオンラインゲームプレイ日記です。現在ファイナルファンタジーXIVをプレイしております。


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多摩のくれは

Author:多摩のくれは
 どのMMOでもまったり過ごすことが信条。
 メインジョブが学者と黒魔道士、サブはナイトで、趣味は野良ヒール。
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 自他共に認める天然なので、稀に意味不明な言動を取る恐れアリ。

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イメンマハの水面に月は映える 1曲目

 はい!というわけで、ブログ版書き物の記念すべき第1話です!初回なので色々と説明だのなんだのと取り入れていたら、思った以上にボリューム感が…。ホントはこれの3分の2程度の文章量に抑える筈だったのですが…^^;。
 とりあえずスタートとしてはまずまずかなあと自分では思っております。これから色々と企んでいる事がありますので、おいおいそれはこの中で表現していきたいと思っています。



 パララが南の空にまで上がってきた。宇宙を構成すると言われているエルグの力を源にこの世界を照らし続けている光を浴びると、心が穏やかになってくる。どこからともなくそよ風が吹いてくると、それに乗って草木の優しい匂いが運ばれてくる。
 私はリュートを弾いていた。演奏するのは、私が尊敬する音楽家から買った楽器演奏練習の本に載っていた練習曲。私はこの練習曲を自分の家ではなく街中で弾いていた。もっとも、ミレシアンである私には自分の家などないが。
 「あら水月(みづき)さん、今日も練習ですか?精が出ますね。」
 洋服屋を営んでいるエレノアさんが私に声をかけて通り過ぎていった。私は彼女に軽く会釈して返す。
 ここはイメンマハの中央広場から東にやや行った辺りのゲート付近。ここを通る人影は殆どない。私は人のいない路地の上でただひたすらリュートを弾き続けている。聴く人もいない、ましてや足を停める人もいないこの路地で。
 「ねえご主人様。」
 突然私の脇腹から声が聞こえてきた。腰に差してあるショートソードからにゅっと現れた小さな女の子が、背中に生えた小さな剣のような形の羽で構成された翼をはためかせ、私の目の前まで舞い上がってきた。その手には赤い本が納まっている。
 この女の子は武器精霊のアイリ。エリンに来たばかりの冒険者のサポートをするためという名目で私と一緒にいる。このエリンでの案内をするとともに、ある程度の戦闘指南もしてくれる。私が独り立ちできる程の実力を身につければ、彼女はその役目を終えて主従契約は自動的に解除されるようになっているそうなのだが、私が戦闘訓練もせずにリュートばかり弾いて歩いているものだから、彼女はずっと私に引きずられる格好になっている。とはいえ、彼女はそれを楽しんでいる節も見うけられた。
 「なに、アイリ?」
 「以前から聞こうと思っていたんですけど…なんでこんな端っこの方で演奏しているんですか?もっと真ん中の方に行けばいいのに。」
 彼女の言う事はもっともだ。このような場所では聴く人はおろか、通りがかる人さえろくにいない。公演箱を置いてはいるがそれが本来の役割を果たした事はただの一度もなく、もっぱらアイリのベンチと化している。
 そもそもこの町自体、人通りが多いわけではない。中央通りに顔を出してみたところで人とすれ違う事もあまりない。町の所々に点在しているお店などで時々買い物客を見かける程度だ。
 「それに音楽を聴いてもらうんだったら、この町よりもダンバートンの方がいいんじゃないですか?あっちだったらもっと沢山人がいると思いますよ?」
 私でもそれは分かる。しかし私にはあがり症のきらいがあって、大勢の人達の前で演奏する事はもちろん、人と話す事すら苦手だという致命的な欠点がある。そんな私がどうしてダンバートンのような大勢の人が集まるような所で演奏できようか。
 「アイリだってもう理解しているでしょ、私の性格。あんなに人が集まるようなところじゃとても…。それに私の演奏なんてまだまだだよ。人が大勢いる所で演奏したらきっとみんな迷惑に思うよ。」
 「そうですか~。」
 私の返答を聞いた彼女はただそれだけを言って、私の肩に舞い降りて座った。私とアイリは暫く何も言わないまま、リュートの音色に身を任せていた。

 それから暫く経った頃、先程挨拶を交わしたエレノアさんが私のところへとやってきた。その目には何か得体の知れない期待感が潜んでいるような気がして、私は一瞬言いようのない不安に駆られた。
 「あの、水月さん。水月さんって冒険者ですよね?」
 「え…ええ、一応。」
 「よかった!私の店のすぐ裏にいつの間にか白クモがいたんですよ。退治して貰えませんか?」
 「あ…えっと…。」
 「あ、ごめんなさい、報酬ですよね。あまり多くは出せませんけどいつものアルバイト代くらいは出せますから。それじゃ、よろしくお願いしますね。」
 「あ、あの…!」
 止める間もなく、エレノアさんは自分の店へと戻っていってしまった。後に残された私が暫く無言で立ち尽くしていると、肩に座っていたアイリが唐突に大きい声を出した。
 「さ、それじゃ参りましょうか、ご主人様!」
 「え、参るって…どこに?」
 「何言ってるんですか、白クモ退治しに行くんじゃないんですか?」
 私がもたもたしているのが気に入らないのか、少し怒ったような調子でアイリは私の肩から飛び立ち、手を引っ張ろうとする。
 「だって…エリンに来てから演奏ばかりしていたし…白クモ退治だなんて…。」
 「この間ティルコネイルで練習したじゃないですか。大丈夫ですよ、ご主人様はちゃんと才能がありますから。私が保証します。はいこれ持って!」
 目の前で私の手を引っ張っていたアイリは眩い光に包まれると、腰のショートソードに吸い込まれるように消えた。するとそのショートソードに淡い光が帯び、ひとりでに浮き上がって私の右手に納まった。私はようやく決心するとリュートを背中に背負い、町の東にある緑地へと向かった。

 緑地から回りこんで町に近付くと、確かに白クモが1匹いた。それを確認すると覚悟を決めて斬りかかった。
 「ご主人様。この間も言いましたけど、クモは攻撃パターンが単純ですからディフェンスで相手の体勢を崩してその隙にアタック、これを繰り返していれば勝てます。落ち着いて!」
 しかし戦闘に慣れていない私はディフェンスの構えを取る事自体に時間がかかってしまい、どうしてもクモに斬りつけた後に攻撃を受けてしまう。構えを取るのが間に合っていないのだということが頭の中で分かっていても、体がついていかない。私は何回もクモに弾き飛ばされ、次第に町の南側へと押されていった。大分体力も消耗してきているのが分かる。これ以上はもたない。そう思った時だった。
 すぐ脇で雄鶏が突然鳴いた。私はびっくりして思わず視線をそちらへと向けてしまう。
 「よそ見しないで!!」
 アイリの悲鳴が耳に届くのと激しい衝撃が体を貫いたのがほぼ同時だった。私は大きく跳ね飛ばされ、そのまま地面に転がった。体が思うように動かない。目だけを回して視線を巡らせると、白クモが私の傍へゆっくり寄ってくるのが見える。そしてその前肢を大きく広げて今にも飛び掛らんとした瞬間。
 大きな風の唸りが聞こえたかと思ったら唐突に視界から白クモの姿が消えた。何かが潰れるような嫌な音が聞こえ、そして甲冑のようなものを着こなし両手に大きな剣を持った戦士が私の視界に入ってきた。戦士は暫くクモが飛ばされた方向をじっと睨みつけていたが、やがて緊張を解くとゆっくりと私の方へと振り向いた。
 「大丈夫ですか?今ヒーリングの魔法をかけるからじっとしてて。」
 暫くそのまま待っていると、体の中から活力が湧き始め、それと同時に打撃によって与えられていた痛みが嘘のように消えていった。
 「あ、あの…ありがとうございます。な、何かお礼をしたいのですが…えっと…その…。」
 助けてもらったお礼をしなければ。しかしまだエリンに来たばかりの私には、このような立派な戦士に差し上げるだけの報酬などなかった。私が口ごもっておどおどしている間彼は私の姿をじっと見ていたが、やがて口を開くと静かに私に言った。
 「そうですね、それではそのリュートで一曲弾いてもらえませんか?それで十分ですよ。」
 「え…。」
 私が戸惑っていると、ショートソードからアイリが再び姿を見せた。そして私にウィンクしてみせる。
 「ほらご主人様、はやくはやく!」
 「あ…うん。」
 私は背中に背負っていたリュートを両手に持つと、練習曲の中でも一番のお気に入りを爪弾き始めた。目の前にいる戦士に対する感謝の気持ちを込めて。
 拙い曲を一生懸命弾き終わると戦士は私に拍手を送ってくれた。私はこの戦士の優しさに胸が一杯になって何度もお礼を言った。戦士は、それじゃあもうそろそろ行くから、と私に告げて立ち去ろうとしたが、ふと足を停めて私の背後を指差した。
 「ああ、月が出てきた。…綺麗だなあ。」
 その言葉に私も後ろを振り返った。イウェカよりも一足早く遠い地平線の彼方から現れたラデカが、その白い姿を湖に映し込んでいた。私は水面に映った月の姿を見て、何か言いようもない清々しい気分になるのを感じていた。
  1. 2009/05/13(水) 22:09:12|
  2. イメンマハの水面に月は映える
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:2
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コメント

おー…
SNSとはまったく別のような流れですね…
二つ書くということは、大変だと思いますが、続き楽しみにしてますです
  1. URL |
  2. 2009/05/14(木) 02:32:00 |
  3. 音無 闇 #-
  4. [ 編集]

いらっしゃい!

音無さん、こちらは初めてでしたっけ?
いらっしゃいませ!

話としてはまったく別なのですが、一応時系列を同じとする前提でいるので、ひょっとしたらあちらのあの人とかあの人とかがこちらにも登場するかもしれません…w。
その逆もまた然りです。

2つ書くのは、今は時間がある程度取れるからいいんですが、そのうちまた仕事の都合で時間が取れなくなってしまったら…さあどうしましょうねw。
まあそうなったらその時考えます。
  1. URL |
  2. 2009/05/14(木) 23:00:00 |
  3. くれは(管理人) #j1AZRJNg
  4. [ 編集]

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