紅き葉は舞い落ちれど
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多摩のくれは

Author:多摩のくれは
 どのMMOでもまったり過ごすことが信条。
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イメンマハの水面に月は映える 3曲目

 後半です。なんだか1話目といい戦闘シーン(といっても水月は殴られてるだけですが…w)が多いような気が。一応このシリーズは基本的にハートフル路線でいこうと思っているので、戦闘シーンは時々しか出ない考えでいた筈なんですけどねえ。
 で、今後なんですが…早くもネタに詰まり気味w。主人公がこんな性格なのでなかなかアクションが起こせないんですよ。相棒にアイリをあてがったというのにこの有様ですw。もうちょっと活用しなければ…。
 というわけで、次の回辺りではちょっとコメディっぽいものを書いてみたいな~と思っております。



 私はダイアウルフの群れに全力で走っていった。突然の来訪者に、狂える狼達は瞬間的に身構えつつこちらを振り向く。その隙を突いて私は一気にその場を走り抜けた。
 追っては来ないだろうか。不安が高まる。振り返ってはいけない事は分かる。しかし気になる。私は誘惑に負けて後ろを振り返った。そこには私達を追いかける者など誰もいないことを期待して。
 しかし私のその期待はあまりにも楽天的過ぎるものであることを知る結果となった。ダイアウルフ達がこちらに向かって走ってきている。ただ、若干警戒している様子はあるものの、本気で追いかけてきているわけではなさそうだった。
 「今はまだ単なる好奇心でついてきているだけのようですね。でもいつ攻撃に転じてこないとも限りません。急いで、ご主人様!」
 遠くにゲートのようにくり貫かれている岩が見えてきた。道はそのトンネルを通って続いている。トンネルの向こうは広い草原のようになっている。ダンバートンが近いのだろうか。私は力を振り絞ってラストスパートをかけようとした。その時、背後で唸り声が短く聞こえた。
 次の瞬間、背中に何かが激しく当たり、私は転びそうになった。しかしなんとか持ちこたえると再び走り出した。ダイアウルフが体当たりを仕掛けてきたようだ。痛む背中を庇いながらなおも走っていくと、数体のダイアウルフが私の目の前に飛び出してきた。丁度私の行く手を阻むように。それに構わず突破しようとすると、彼らは私の足に縋り付くように飛び掛ってきた。なんとか振り払ったものの、私はバランスを崩してその場に倒れこんでしまった。後から追いついてきたダイアウルフも混じり、私は完全に彼らに包囲されてしまった。
 背後からの唸り声が高くなった。そちらに視線を向けると、まさに今にも私に飛び掛らんとするダイアウルフと目が合った。その瞬間、目にも留まらぬスピードで彼は私に飛び掛ってきた。ディフェンスの構えを取る暇もなく、私は弾き飛ばされた。手に持った瓶が割れないようしっかり抱きかかえたまま。しかし直後、私はそれが結果的に包囲網を突破する事になったことに気が付いた。ダイアウルフの攻撃が強すぎたのだ。私は無我夢中で立ち上がるとそのまま再び駆け出した。この大切な瓶を届けなければ。私はただそれだけを考えていた。

 石のゲートはもう目の前だった。それを駆け抜けると周囲の様子が一変し、草原のような場所へと出る。道は緩やかに下降し、その向こうには城壁と沢山の露店が見える。ダンバートンに違いない。
 唸り声がいまだ背後から聞こえてくる。もう息も絶え絶えだった。足も思うように動かなくなってきている。左腕から赤いものが垂れているように見えたが、今はそんなものは気にならなかった。私の視界には露店を見て回っている人々が映りこんでいた。なにか掘り出し物でもあるだろうか。そんな余計な事を考えた拍子に私の足はもつれ、私は地面に投げ出されるように倒れてしまった。ダイアウルフが背後から迫ってくる。その荒い息がもう私の所までやってくる。
 思わず目をつぶって瓶を抱きかかえた時、空気を裂くような轟音が聞こえると同時にダイアウルフの荒い息が瞬時に遠のいた。恐る恐る目を開けると、ダイアウルフと私との間に一人の男性が割って入り、彼らを睨みつけていた。彼の掌には光の球が浮遊している。それを投げつけるように前に突き出すと、それは先程と同じ空気を裂くような轟音と共に青白いいかづちとなってダイアウルフを撃った。
 「ライトニングボルトですよ…あれ。」
 アイリが私にそっと耳打ちしてきたが、それがエリンでよく使われているボルト魔法の一つだと知ったのは、それから随分と後のことだった。
 男性はあっという間に全てのダイアウルフを退治すると、私に向かって手を差し伸べてきた。私は一瞬躊躇した後、その手を取ってなんとか立ち上がった。
 「大丈夫かい?露天を見て回っていたらいきなりダイアウルフに襲われてるもんだからさ、びっくりしちゃったよ。」
 彼の手が私に触れると、そこからすうっと痛みが引いていく。ヒーリングの魔法をかけてくれたようだ。私は助けられたお礼を言おうと相手の姿をもう一度よく見てみた。モノトーンを基調とした服装で、腰には雷のようなジグザグの形をした鉄の棒のようなものが吊るしてある。
 「あ…!」
 突然アイリが小さな声を上げた。彼女の小さな指先が自分自身を指差しているのを見た男性は、きょとんとした様子だ。
 「この人ですよ、ご主人様!さっき馬で通り過ぎていったのは!」
 「え、あの…俺がどうかしたの?」
 要領を得ていない男性に、私は抱え込んでいた青い液体の瓶を差し出した。
 「あ、あの…これ…。イメンマハで落としましたよね…。それで、私、あの、これを届けようと思って…。」
 私が差し出した瓶を見て、男性は何故か非常にばつが悪そうな表情を浮かべた。きっと喜んでくれるだろうと思っていた私は、その反応に戸惑った。
 「ああ…そっか…。ごめんね、わざわざ危険を冒して持ってきてくれて。じつはね、こいつ期限切れなんだよ。」
 「期限切れ…?」
 「うん。こいつはね、製造してから一定期間が経つと効力がなくなっちまうんだ。だから、その…せっかく届けてくれたんだけど…。」
 私はその言葉を聞いて全身の力が抜けた。そしてその場に座り込んでしまった。私がしたことは全て無駄だったのだ。力尽きるまで走り続けたのに。猛獣に命まで狙われたのに。泣きたい気分だった。
 「でもさ。」
 男性はしゃがんで私の顔を覗き込んできた。涙で滲む視界の中、彼の瞳だけがやたらと透き通るように澄んでいるのが見えた。
 「いまどき君みたいな人もいるんだねえ。俺が捨てた…まあちゃんとゴミ箱に捨てなかった俺も悪いんだけどさ、そんなのをわざわざ拾って届けてくれる人がいるなんてね。本当にありがとね。君は優しい心の持ち主なんだね、きっと。」
 私はただ黙っていた。私は、自分が優しい人間だなどと思ったことはなかったし、人からそんな事を言われたこともなかった。目の前で落し物があったから届けた、ただそれだけだった。だから、なんと返事すればいいのか分からなかった。そんな私の様子を見て彼は少し微笑むと、立ち上がって再び私に手を差し伸べてきた。私は今度は躊躇せずにその手を握り、立ち上がった。
 「お詫びといっちゃあなんだけどこれあげるよ。」
 そういって彼は私に羽のような形をしたアイテムと、巻物を一つくれた。
 「その羽みたいなのは蜜蝋ってんだ。自分が今まで行った所ならどこでもすぐに移動できるよ。それからそっちは譜面だよ。俺のお姫…んにゃ、大事な人がくれたんだけど俺音楽やんないし。君は音楽をやっているみたいだからさ、あげるよ。それじゃあ気をつけてね。」
 男性はそう言うと、片手を上げて露店の中へと消えていった。私は彼から受け取ったアイテムを抱きかかえ、その姿をずっと見送っていた。
  1. 2009/05/16(土) 21:58:03|
  2. イメンマハの水面に月は映える
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:2
<<ないがしろにされていたスキル | ホーム | イメンマハの水面に月は映える 2曲目>>

コメント

気づけば2話と3話が更新されていたので、一気に読みましたです
マナエリの期限切れ…たまに捨てられているのを見ますね…w
始めた頃は、ダイアウルフどころか、灰色オオカミが怖い時期もありました…みー
  1. URL |
  2. 2009/05/17(日) 17:32:27 |
  3. 音無 闇 #-
  4. [ 編集]

マナエリ

サンダーを取得した今でも、マナエリクサーを腐らせるくれはでございますw。

私も始めた頃のオオカミはかなり脅威でしたねえ。
草原にすら出かけなかったので、その向こうにダイアウルフがいるなどということも知りませんでしたw。
ちなみに私のキャラ、「17歳でキツネに負けた」タイトルを持っていますが、素で取ったものです^^;。
  1. URL |
  2. 2009/05/17(日) 22:47:31 |
  3. くれは(管理人) #j1AZRJNg
  4. [ 編集]

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