紅き葉は舞い落ちれど
管理人くれはのオンラインゲームプレイ日記です。現在ファイナルファンタジーXIVをプレイしております。


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多摩のくれは

Author:多摩のくれは
 どのMMOでもまったり過ごすことが信条。
 メインジョブが学者と黒魔道士、サブはナイトで、趣味は野良ヒール。
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 自他共に認める天然なので、稀に意味不明な言動を取る恐れアリ。

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イメンマハの水面に月は映える 5曲目

 今回は目標の文章量に抑えることができましたよ!最近SNSでの書き物でも文章が肥大化傾向にあるので、これは嬉しい!素晴らしい!自画自賛!
 ところで、今回本編の中に「ひしめく」という言葉が出てくるんですけど、これを漢字変換してみたら「犇く」という字なんですね。牛が沢山集まるとひしめき合うさまになる。漢字って結構面白いですね。



 今日もアルバイトをこなした私は、パララが沈みかける夕暮れの中いつもの場所でリュートの練習をしていた。それにしても今日は人通りが多い。いつもは数十分に一人通り過ぎればいい方なのだが、なぜか今日はやたらと人が通る。最初はただ人が多いなくらいにしか考えていなかったが、あまりにも人が通るのでそのうち段々と自分の拙い演奏に自信がなくなってきて、リュートを弾くのをやめてしまった。
 すると、今までどこにいたのか姿が見えなかったアイリが戻ってきた。
 「ご主人様、今夜はそこで演奏会があるんですって。人が沢山集まっているのはそういうわけだったんですね~。」
 アイリが指差す方を見ると、確かに大勢の人が公演場に集まってきている。普段閑散としている公演場しか見たことがなかったため、私はこのステージが本当に使われているのかどうか今まで疑問に思っていた。
 「今夜は演奏会見に行きませんか?ご主人様も興味あるでしょ?」
 アイリに誘われて、私は賑わう公演場へと歩き始めた。公演場の前までやってきて中を覗き込んでみると、中はものすごい熱気だった。ステージを取り囲むように設置されているベンチには沢山の観客が所狭しと座り、演奏会が始まるのを今か今かと待ちわびている。普段のこの町では絶対に見ることができない光景だ。こんなに沢山の人々がひしめき合っていると、なんだか入るのを躊躇ってしまう。
 「ごめん、アイリ…私、こんなに沢山の人がいる場所は…。」
 「やっぱり…そう言うと思いましたよ。気にしないで下さい。私は、ご主人様が行くところにいつもついていきますから。」
 「ごめんね…アイリ。せっかく誘ってくれたのに。」
 彼女は私の肩に腰を下ろすと、私を気遣うように頬を撫でてくれた。私は熱気を避けるようにその場を離れると、いつもいるのとは反対の、町の西のはずれに向かって歩き出した。

 町の西のゲートをくぐって暫く行くと、南側に橋がある。それを渡ると湖に浮かぶ小島へ着く。私は時たまここにやってきて、咲き乱れる花を見るのが好きだった。今はすっかり日も暮れ、いくつか設置されている街灯の明かりだけが辺りをぼんやりと照らしている。勿論人影はなく、とても静かでやや寂しい印象だ。遠くの方から時たま拍手のような音や歓声が聞こえてくる。
 私はリュートと譜面を取り出した。この譜面は先日ダンバートンまで落し物を届けに行った時に、お礼として貰ったものだ。いつかアイリをびっくりさせてやろうと思って彼女に隠れて練習していたので、そこそこ演奏できるようにはなっている。私のせいで演奏会が見られなかったせめてものお詫びに、彼女にこれを聴いて貰いたかった。
 私がリュートを爪弾き始めると、アイリは少し驚いた顔でこちらを振り返った。
 「ご主人様…その曲は…?」
 私は少しだけ微笑んでみせると、無言のままリュートを弾き続けた。アイリに対するお詫びの気持ち、そしていつも私のことを気遣ってくれる彼女に対する感謝の気持ち。演奏の腕はまだまだだけど、その代わりに精一杯の気持ちを込めて曲を弾き続けた。私達だけの演奏会が暫く続いた。
 やがて演奏が終わると、アイリはその小さな手で拍手を贈ってくれた。少し照れくさかったが、なんだか嬉しかった。
 その時、遠くの方から拍手でも歓声でもない地響きのような音が聞こえてきた。私は思わずアイリと顔を見合わせた。それが何回か続いた後、音は止んで聞こえてこなくなった。
 「なんだろ…。」
 私はぽつりと言ってみた。するとアイリがそれに答えてくる。
 「演奏会のステージで派手な演出でもしているんですよ、きっと。最近の演奏会は結構凝っているみたいですからねえ。それよりご主人様。」
 「なに?」
 「さっきの曲、もう1回弾いてもらえませんか?私なんだか気に入っちゃいました。」
 アイリのアンコールに応えて、私はもう一度リュートを爪弾き始めた。さっきと同じように、彼女への思いを込めて。アイリは私の肩に座って目をつぶり、リズムを刻んでいる。暗い景色は視覚を遮断し、聴覚やその他感覚を一層敏感にさせる。自分が奏でている音楽がいつもよりも強くエコーバックしてくる。私も演奏しながら目をつぶってみた。
 今、私と一緒にいるのは、エリンに来てすぐに出会った精霊の小さな女の子。これからも迷惑かけっぱなしだろうけど、ずっと一緒にいられたらいいな。そんな思いを彼女に伝えたい。伝わっていればいいな。

 曲が終わった。すると、少し離れた所からぽつぽつと拍手が聞こえてきた。驚いて目を開けると、いつの間にか私達の周りに何人かの人がいた。更に橋の方からも少しずつ人が集まってきている。
 「あ、あの…。」
 私が言い澱んでいると、一番近くにいた人がここに集まってきた訳を教えてくれた。どうやら演奏会の方で妨害行為が発生したらしい。爆弾を数発炸裂させ、散々暴れまわった挙句に逃走したそうだ。先程の地響きのような音はその時のものだったようだ。
 「で、ステージは使い物にならなくなっちゃって演奏会は中止。物足りない人がみんなこちらに移動してきたってワケ。でも驚いたよ。移動した先でいきなりこんな綺麗な曲を弾いている人がいるなんてね。」
 「綺麗だなんてそんな…私なんて…まだまだ…。」
 「せっかくだからもう何曲か弾いてくれないかなあ。多分皆もそう思ってるよ、ねえ?」
 その声に周囲を見渡すと、みな一様に首を縦に振っている。しかし私はどうしても大勢の人前で演奏をすることはまだまだ無理だと思った。
 「ごめんなさい、まだ練習中の身なので…あの、これしか弾ける曲がないんです。だから、その、また今度…ごめんなさい。」
 私は苦しい言い訳をしてそそくさとその場を離れた。続々と集まってきた人達は、ここで2次会を始めそうな雰囲気だった。でも私は、なぜかこれから始まる演奏会は居残って聴いてみたいと思った。端っこの方に移動して腰を下ろす。アイリはなんだか少し嬉しそうに私の顔を覗き込んできた。
 静かな小島で始まった静かな演奏会に、私はちょっとした心地よさを感じていた。
  1. 2009/05/25(月) 22:29:04|
  2. イメンマハの水面に月は映える
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:2
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コメント

演奏、上手く引けるものだと人に聞かせたくなりますが、その逆は…恥ずかしくなって、逃げたくなるのはわかりますです、みー
にしても、演奏会荒らしは、相変わらずなのですねえ…
  1. URL |
  2. 2009/05/26(火) 01:32:34 |
  3. 音無 闇 #-
  4. [ 編集]

私がそうですw

演奏ランク、実は4くらいまで上がっているのですが、人がいるところでは絶対に演奏しない性質ですw。
相手がギルメンとかだったらいいんですが、不特定多数の人の前では…ね^^;。

演奏会荒らしは最近はどうなんでしょうねえ。
というか、演奏会最近全然行ってないですね。
曲目がどうもね…偏っているのがね…。
もうちょっとこう、一般人でも聴ける曲を演奏してもらえれば行く気も起きるんですけどねえ。
  1. URL |
  2. 2009/05/26(火) 02:01:04 |
  3. くれは(管理人) #j1AZRJNg
  4. [ 編集]

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