紅き葉は舞い落ちれど
管理人くれはのオンラインゲームプレイ日記です。現在ファイナルファンタジーXIVをプレイしております。


本サイトは「STOP RMT!!」プラチナリボン運動に参加しております。
STOP!! RMT

プロフィール

多摩のくれは

Author:多摩のくれは
 どのMMOでもまったり過ごすことが信条。
 メインジョブが学者と黒魔道士、サブはナイトで、趣味は野良ヒール。
 IDは苦手意識が強いため主にフィールドを歩いている。
 自他共に認める天然なので、稀に意味不明な言動を取る恐れアリ。

カレンダー(月別)

09 ≪│2017/10│≫ 11
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31 - - - -

最近のコメント

最近のトラックバック

最近の記事

カテゴリ

FFXIVプレイ日記 (37)
雑記 (67)
大航海プレイ日記 (396)
風の赴くままに (16)
バルシャで無寄港インド! (7)
くれは。世界を釣る! (13)
フィッシュハンターくれは。! (15)
管理人の大航海妄想劇 (4)
マビノギプレイ日記 (294)
イメンマハの水面に月は映える (13)
エリンを見つめる (52)

リンク

このブログをリンクに追加する

ブログ内検索

RSSフィード

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
  1. --/--/--(--) --:--:--|
  2. スポンサー広告

風の赴くままに その1

 さてそれでは予告していた書き物の掲載を勝手に開始したいと思います。一応連載ものという事で少しずつ話を進めていきたいとは思っていますが、話の大筋はまだなんにも決まっていません。連載とはなっていますけど、基本的には一話完結で考えています。
 主人公はまあ読んでの通りです。ただし、これから登場させるであろう他のキャラについてはオリジナルになる可能性が高いです。登場させてくれ!というリクエストがあれば検討しますが、基本的にドタバタ劇にする算段でいるので、弄られるのはもとよりキャラ設定の段階でまず普通ではなくなるのでご承知おきを。
 プロの物書きではないので拙い文章になりますが、興味のある方はおヒマな時にでもどうぞご一読下さい。

 薄暗い部屋だった。あまり窓が広く設けられていないせいか、部屋の中がいやに暗い。もっとも、この辺りの建物はみなそういう造りだから別段不便だとも思わない。妙にだだっ広い部屋の入り口付近には大きな掲示板と、それに群がる男達。そして部屋の奥にはカウンターと、その中に座る男性。私はその男性の話をカウンター越しに聞いていた。初めて会うのだというのにもかかわらず、その男性は馴れ馴れしい口調で私に話をしてくる。多少の違和感を感じたが、「この世界」はそんなものなのかもしれない。
 「…それからこいつがこの周辺の町に出入りする入港許可証だ。こいつがなければ例え近隣の町に寄港できたとしても上陸させてもらえないから気をつけな。それからこっちが……おいあんた、ちゃんと聞いてるか?」
 私がカウンター越しの男性――冒険者ギルドのマスターから目を離して部屋の中を眺めまわしていたのを見て、彼は少し呆れるような顔つきになった。私は慌てて視線を元に戻す。
 「船乗り志望の中にはたまにあんたみたいなのがやってくるが…好奇心旺盛なのは冒険者としては大事な資質だが、情報収集も冒険する上では大事な事だからな。人の話はちゃんと聞いとけよ?……よし、これであらかたの説明は終わったかな。それじゃああんたが乗る船を紹介してやるよ。ついてきな。」
 ギルドマスターは席を立つとカウンターから出てきた。私の横を通り過ぎ、建物の外に出ようとしている。私は慌ててその後を追いかけた。扉を開けた途端に、眩しい日差しと潮の香りがなだれ込んできた。

 リスボンの街はいつ来ても賑わっている。船乗り志望としてここへやって来た時には人の多さに圧倒されたものだ。その沢山の人の波をかき分けて波止場へと向かって歩いていくと、遠くに大きな柱のようなものが見えてきた。その柱には布団を何十枚継ぎ合わせたのかと言わんばかりの大きい布が掛けられている。帆船の帆だ。
 私の心は躍った。私も遂にあのような船に乗ることができる。この街に来てからというもの、毎日のようにこの波止場へと足を運んでは出入りする船を見つめていたものだ。大きく張った四角帆。船首に掲げられた美しい女神像。自らを鼓舞するかのようなエンブレム。どんな敵でも沈めてしまいそうな砲。後から聞いたが、私が見ていたその船はガレオンと呼ばれている大型の船なんだそうだ。さすがに駆け出しの私が乗れるような船ではないだろうが、いつかはあんな船に乗ってみたいものだ。
 「よし、着いたぜ。これがあんたの船だ。」
 ギルドマスターの声に振り返り、彼が指さす方向を見て私は瞠目した。そこにあったのは私が想像していた立派な帆船とはかけ離れた帆掛け舟だった。大きな四角帆も、美しい船首像も、エンブレムも砲門もなかった。大航海時代などと呼ばれているこのご時世の中、こんな船に乗って海に出るのは漁師くらいなのではないかと思ったほどだ。
 「あの…これが私の船なんですか?何かの間違いじゃ…。」
 「なんだ?不満そうだな。厳しい事を言うようだが、まだ実績も何もないあんたに立派な船をやれるほどうちは良心的ではないんでね。こいつだって近隣の町に行く分には十分役に立つぜ。まずはこいつで少しずつ実績を作ることだ。そうすればギルドとしてもあんたに大きい仕事を任せられるようになる。もちろん、報酬もそれ相応に支払うさ。そして財力を蓄えて、いつかあんたが本当に乗りたい船を買えばいいのさ。」
 私の落胆ぶりを憐れに思ったのか、ギルドマスターはごつい手を私の肩にぽんと置いた。
 「女だてらに、なんて無粋な事は言わねえよ。海の荒くれどもの中で苦労するかもしれんが、あんただったらきっと大物になれる。ま、とにかく頑張るこった。何か困ったことがあったら遠慮なく相談するといい。…じゃ、俺は戻るからな。またな。」
 ギルドマスターは振り向くと街の雑踏の中へと消えていった。私が暫く自分にあてがわれた船…バルシャを眺めていると、船の甲板をブラシで擦っていた船員らしき水夫が私に気がついて渡り板を小走りに渡ってきた。
 「ええっと…もしかして、この船の新しい船長ですかい?」
 船長。そうだ、私はこれからこの船の船長になるんだ。たとえ小さな船であっても、積み荷を管理し、船員達を束ね、船の安全を確保して、航海をしていかなければならない。そのために今まで基本的な航行術を勉強してきたのだ。ギルドのマスターも言っていたように、実績はこれから作っていけばいい。少しずつでも。私は水夫と正面から向き合った。
 「ええ、そうです。私がこれからこの船の船長です。」
 「そうですかい。あっしはまあ、名乗るほどのもんでもないですが、あっしとあと5人ばかり、この船で船長のお手伝いをさせて頂きやす。…それにしてもたまげやしたねえ。」
 にかっと笑いながら彼が差し出してきた手を取って握手を交わす。その手は力強く私の手を握りしめる。手が痺れそうになるほどの力強さに、私は一種の安心感を感じた。
 「たまげた?」
 「いやなに、新しい船長にどんなむさいオッサンが来るのかと思っていたら、まさかこんな若い女性が来るたあ…思いもよりませんで。」
 「ふふ、ありがとう。でも若い女だからって舐めてもらっては困りますよ。容赦なくこき使ってあげますからそのつもりでいて下さいね。」
 「へへ、お手柔らかに願いますぜ。船はいつでも出航できるように準備しておきますんで、いつでも言って下せえ。……ああそうだ。」
 顔合わせが済んで私が街に戻ろうとしたところを、背後から水夫が呼び止めた。赤銅色の頑強そうな腕が夕日に照らされ、更に赤く光って見える。
 「なんですか?」
 「そういえば船長のお名前を聞くのをすっかり忘れていやした。失礼ですが、お名前は何と…?」
 私は水夫に向き直り、ゆっくりと自分の名を告げた。これから冒険を共にする仲間に覚えてもらう為に。
 「私は…くれはです。これからよろしくお願いしますね。」
  1. 2010/02/24(水) 22:33:17|
  2. 風の赴くままに
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0
<<風の赴くままに その2 | ホーム | ガンドゥーラの買い出しに行って沈んだ >>

コメント

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバックURLはこちら
http://fishingkureha.blog58.fc2.com/tb.php/636-a96d881e
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

Twitter

FeedWind

RSS Feed Widget

カウンター


現在の閲覧者数:
無料カウンター

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。