紅き葉は舞い落ちれど
管理人くれはのオンラインゲームプレイ日記です。現在ファイナルファンタジーXIVをプレイしております。


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多摩のくれは

Author:多摩のくれは
 どのMMOでもまったり過ごすことが信条。
 メインジョブが学者と黒魔道士、サブはナイトで、趣味は野良ヒール。
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 自他共に認める天然なので、稀に意味不明な言動を取る恐れアリ。

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風の赴くままに その8

 というわけで二人目の脇役です。やっぱり海賊がいなければ大航海時代ではない!というわけで。でも普通の海賊を出しても面白くない!というわけでこんな感じになりました。どこかで見たような属性だなというツッコミはご遠慮くださいw。

 今日も快晴だった。仕事でなければ浜辺にでも出てゆっくりとしたいところだが、生憎そんな事をしに来たのではない。私達は出航所から船に乗り込むと、ラスパルマスの港を後にした。
 ここから東の方にある島が今回の調査対象だ。このような島では火山がある事が多いらしい。火山がある島をリゾート地にするのには問題があると依頼の仲介人は言っていたが、確かにもっともだ。宿に泊まってのんびりと山頂の噴火口が赤く染まっているのを眺めるというのも考えようによってはおつなものかもしれないが、かなりリスクが高い。リゾートに旅行に行く為に自らの命を保険にかけておかなければならなくなる。
 島にそれっぽい山があるかどうかを確認するだけでよいとのことから、上陸してつぶさに調査を行うようなことはせずに洋上から視認調査を行うだけでよいだろう。そう考えると楽な仕事ではある。
 船は目的の島に近づいた。周囲を巡って数ヶ所から視認を行う。簡易望遠鏡と記録を取る為の羊皮紙を取り出した。まずは1ヶ所目。簡易望遠鏡で島を覗き込む。島の大部分が砂漠化してはいるが、噴火しそうな山はなさそうに見える。私は記録を採って更に船を回すよう号令を出した。

 そうやってあらかた島を回り終えてそろそろ引き揚げようかと思い始めた頃、1隻の船がこちらに向かっている事に気がついた。大きなガレー船だ。あまり遠く離れてはいない。今まで気がつかなかったのが不思議なくらい接近されていたのが妙に気掛かりだった。しかもその舳先は明らかにこちらを向いている。若干軸がずれてはいるが、このまま進めば双方衝突は免れないコースになっている。
 「面舵!あのガレーを回避しろ!」
 水夫が舵輪を大きく回すが船が向きを変えるまでには少し時間がかかる。この間が非常にもどかしかった。
 「船長、ありゃあガレアスでさあ。なんか嫌な予感がしやすぜ…。まさか海賊じゃ…。」
 これ以上回らなくなった舵輪を抑えつけながら水夫が呟く。それを聞いた私はようやく依頼仲介人の警告を思い出した。ここが地理的に海賊の絶好の狩り場になっているという事を。
 西に向かっていたバルシャは南からのガレアス接近により、北に向きを変えた。なんとか衝突は免れたがそれでもなおガレアスはこちらへと接近してくる。ガレアスのオールが水をかく度に微かに太鼓の音が聞こえてくる。その速度は私の船など遠く及びもつかないほど高速であり、かつ風が北から吹いている為にこちらはなかなか速度を上げる事ができない。南から接近してきたのは偶然ではなく、向こう側の戦略だったのかもしれない。
 ガレアスはもう目と鼻の先まで近づいてきている。相手側の様子を見ていると舳先に何名かの水夫が姿を現し、鍵爪にロープを括りつけたようなものを手にしている。そしてそれをこちら側に放り投げると、鍵爪はバルシャのボディをがっちりと捕らえて二度と離れることはなかった。
 私達は拿捕された。

 接舷された2隻の船の間に渡り板が渡され、海賊達がなだれ込んできた。手にはカトラスらしき得物を手にしてはいるが、どうやら私達を皆殺しにするつもりではないようだった。私達が動けないように威嚇しながら取り巻き、徐々に包囲網を詰めてくる。すると唐突に甲高い笑い声がガレアス船の方から響いてきた。渡り板の方を見て私は己が目を疑った。アドミラルコートというのだろうか、いかにも海賊のお頭風の服を身に纏った人物がこちらに渡ってくるのが見えたが、それはどこからどう見ても女性だった。女海賊とでも言えばいいのだろうか。
 「お頭ぁ!こんなちっこい船じゃ金目のものなんてありゃしませんぜ!こいつらどうしやす?」
 私達に獲物を向けたまま海賊の一人がそう叫ぶと、お頭と呼ばれた女性は彼に向かって突然飛び蹴りを喰らわせた。彼は恐ろしい勢いで横方向へと飛んで行き、置いてあった樽にしたたかに体を打ち付けてその場で気絶してしまった。
 「お頭と呼ぶなと何度言ったら分かるんです!?船長と呼びなさい船長と!」
 乱れた髪をかきあげながら女海賊はそう吐き捨てると、私達の方へと歩いてきた。彼女が歩くとざっと海賊達が道を開け、彼女の通り道が出来上がる。その通り道を通り抜け、彼女は私達と対峙した。長身で端正な顔立ちをしている。美人と言われる部類だろう。こんな人が海賊の頭だとはにわかには信じがたい。
 「ようこそ我が縄張りへ。私は海賊リリー。あなたがこの船の船長ですね?」
 とても海賊とは思えないような丁寧な言葉遣いに、私は思わず首を縦に振ってしまった。海賊からの質問に対してあまり正直に答えるべきではないのかとも思ったが、ここはとりあえず様子を見てみる事にする。
 「私達はこの辺り一帯の縄張りを主張させてもらっています。従って、ここを通る為には我々に対し上納品もしくは上納金を納めて頂きます。さもなければ…。」
 そこで一旦言葉を切って彼女、リリーは私たち一同をねぶるように見つめていたが、何故かそこから先に続くべき言葉が一向に出てこなくなってしまった。私達が不思議に思ってお互いに顔を見合わせていると、海賊の一人がリリーの目の前で手を振りつつ声をかけた。
 「おーい、お頭またですかい?早くこっちの世界に戻っぼげ!!?」
 お頭という単語を聞いた途端にリリーは我に帰り、目の前で手を振っていた海賊のみぞおちに拳の一撃を叩き込んだ。拳を食らった海賊はその場に倒れてうずくまり、動かなくなってしまった。
 「お頭と呼ぶなと言っているでしょう!…失礼、お見苦しいところを。」
 取り繕うように彼女は咳払いを2度、3度とすると、なぜか私達に好意的な笑顔を向けてきた。
 「そこのあなた。私の好みにぴったりだわ。もしあなたが私とお付き合いして頂けるのならこの船と積み荷には手を付けず、そして乗員全員を解放してあげましょう。いかがです?」
 私達は再びお互いの顔を見合わせた。なんだか思いもよらぬ方向に話が進み始めて混乱してきた。こちらの乗員全員も私と同じ面持ちである。唯一人を除いては。
 「おおお、勿論いいともさ!うちの船にも女船長はいるが女っ気の欠片もねえからな。」
 猛牛の如く興奮して鼻から息を噴き出したうひょ副官が一歩前に進み出た。
 「ちょっと!誰が女っ気の欠片もない女ですか!」
 「船長に決まってるじゃねえか。それよりも、俺がここでこの女性の申し出を受ければ俺も幸せになれるしこの船もみんなも助かる。一石二鳥とはまさしくこの事だな。さあ!これからどうぞよろしくリリーさんお世話になごへ!?」
 一歩前に進み出たうひょ副官のみぞおちに突然拳が叩き込まれ、うひょ副官はその場にうずくまって動かなくなってしまった。唖然とした私達の視線をよそにリリーはふん、と鼻で笑った。
 「誰があなたに好意を寄せていると言いました?私はこちらの方に言っていたのですよ?」
 「……え…?」
 そういうなり彼女は私の手を取って自分の方へと引き寄せた。私は何が起きたのか分からず呆然とするだけだ。水夫達はというと私と同じように目を丸くして事の成り行きを見守っている。海賊達は皆一様に深いため息をついている。これはまさか。リリーという名前の由来はまさか。
 「あんた…。」
 海賊の一人が私の肩にぽんと手を置いた。
 「運が悪かったな。すまないが、おか…船長に暫く付き合ってやってくれ…。」
 私は不謹慎ながらも、普通に拿捕されていた方がましだったのではないかと思い始めてきた。
  1. 2010/03/12(金) 22:07:08|
  2. 風の赴くままに
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